昭和大学歯科病院顎変形症専門外来 顎(あご)やお口のゆがみを治療する専門外来です。

NEWS & TOPICS

  • 2021.05.31
    お知らせ
    スタッフ全員が2回目の新型コロナウイルスのワクチン摂取を行いました。

ごあいさつ

「毎日を幸せに暮らしたい」とは誰もが願うことですが、心身が健康でなければ幸せを満喫することは難しいと思います。例えば視力が衰えると読書を楽しむこともできなくなります。また、歯や嚙み合わせの調子が悪くなると美味しい食事を楽しむこともできません。とくにお顔のゆがみは気になるところと思います。
目や鼻、口のかたちは個々に独立しているのではありません。これらが全て、調和して初めてお顔の美しさが輝いて、良好な機能を獲得することができるのです。
そこで、昭和大学歯科病院では、顎(あご)のゆがみやズレ、受け口などの治療に対して積極的に取り組んでいます。

顎変形症とは

顎(あご)が前に出ている場合や、小さいなどの理由で、かみ合わせがずれてしまっているような場合には、「顎変形症(がくへんけいしょう)」との診断を受ける可能性があります。
原因にはさまざまなものがありますが、かみ合わせがずれていれば、うまくかめない、しゃべりづらい、食べ物の消化が悪いなどの障害がでてきます。また、見た目にも問題を抱えてしまうことがあります。私たちはこのような症状のある患者さんたちに対して、より専門的に診療を行うため、様々な診療科の専門スタッフとのチーム医療を提供します。

保険が適用できる治療です

当院で顎変形症(がくへんけいしょう)と診断された患者さんの治療を行う場合は、矯正歯科治療と顎矯正手術(顎変形症学会統一用語および用法(改訂版)より)に健康保険が適用されます。

「MFC」とは

顎変形症(がくへんけいしょう)の治療は口腔外科、矯正歯科をはじめとする各診療科とのチーム医療が必須です。
当院ではどの領域においても専門家を有しており、これらの関連する診療科によってMaxillofacial Conference (MFC)を行い、患者さんそれぞれの個性に応じた医療を提供しています。

MFC
MFC:Maxillo Facial Conference

診療情報

私たちは、すべての患者さんに対して原則、術前にCT撮影を行い、三次元的な治療計画を立てています。

審美性にも配慮した治療計画と手術

01審美性にも配慮した
治療計画と手術

かみ合わせの改善のみならず、顔貌の審美性にも配慮した治療計画を立案し、手術を行ってまいります。

シミュレーションによるより安全で正確な手術

02CTデータを使用した
手術シミュレーション

CTで撮影したデータを、コンピューターを使って正確に分析し診断しています。このデータを使い、手術のシミュレーションを行っております。

ナビゲーションシステムを用いた手術の実践

03ナビゲーションシステムを用いた安全で正確な手術の実践

術前のCTやMRI画像に、手術をしている位置情報を正確に表示させ、リアルタイムに確認するシステムを応用して手術を実践しています。

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実際の症例

症例の概要
出っ歯が気になる(診断名:上顎前突症)

手術前

上顎(あご)が前に出ていること及び下顎(あご)が少し後ろに下がっていることを主訴に来院されました。
一見、手術の必要がなさそうに見えますが、上下の顎(あご)の前後的なズレが大きく外科的矯正治療の適応となりました。
本症例は、上下の歯並びに凸凹は小さく、歯を抜かずに術前矯正歯科治療を行いました。(親知らずの抜歯は必要)

手術後

手術前に見られた上顎(あご)の前突感は改善されています。また、上下の歯並び・噛み合わせが整いました。

患者様と治療に関する情報
年齢:
21歳5カ月
治療に用いた
主な装置:
マルチブラケット
抜歯部位:
非抜歯
治療期間:
2年0カ月
治療費:
約40〜50万円(健康保険適応)
→保険適用についてはこちらをクリック
「顎変形症」という病名に対する手術・入院費は、一部の例外を除き、健康保険が適応されます。また、高額療養費制度の適用が可能です。
リスク副作用:
→こちらをクリック
  • ・手術中に予想していたよりも出血量が多くなった場合には、輸血をする場合があります。
  • ・神経が障害を受けて顔の表面の皮膚や唇にしびれが出ることがあります。
  • ・上顎(あご)の手術では、鼻の形が変わることもあります。
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当院における外科的矯正治療の流れ

  1. STEP01
    検査・診断
    レントゲン検査、CT検査、歯列模型などによる検査
  2. STEP02
    手術前の矯正治療歯科
    矯正歯科医による矯正歯科治療。数ヶ月〜2年
  3. STEP03
    手術前の検査・診断
    レントゲン検査、CT検査、かみ合わせの模型の型取りなど
  4. STEP04
    入院と手術
    12日間程度(入院期間には個人差があります)
  5. STEP05
    手術後の矯正歯科治療
    期間や方法は個人差があります
  6. STEP06
    術後経過観察・プレート除去術
    定期受診していただき、状態に合わせた調整を行います
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Q&A

どんな人が治療対象?
「顎変形症(がくへんけいしょう)」という病気であると診断された方が治療対象となります。
治療期間は?
患者さんそれぞれの顎(あご)やかみ合わせの状態に応じて変わりますが矯正歯科治療を含めて、概ね2〜3年程度はかかります。
治療費用は?
下顎(あご)のみの手術では約30〜35万円、上下両方の顎(あご)の手術であれば約40〜50万円。
※あくまでも目安で、治療法・使用材料・入院期間によって変動します。
「顎変形症」という病名に対する手術・入院費は、一部の例外を除き、健康保険が適応されます。また、高額療養費制度の適用が可能です。
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CONTACTCONTACTお問い合わせ

毎週木曜日の午前(9:00〜12:00)に顎顔面口腔外科外来にて診察いたします。
顎変形症治療を専門とする口腔外科医や矯正歯科医が診察いたしますので、お電話でご都合の良い日時をご予約されてから来院してください。

診察受付時間
木曜日 9:00〜12:00お電話でご予約の上来院してください
予約受付時間
月曜日〜土曜日 8:30〜17:00
地域歯科医療連携室
03-5498-1954

昭和大学歯科病院地域歯科医療連携室
〒145-8515 東京都大田区北千束2-1-1
TEL:03-3787-1151(代表) FAX:03-5498-1543
WEB:www.showa-mfc.jp